彼は某国と日本のクォーターだった。
普段からあんまり喋る方じゃなかったんだけど、その時は全然違ってた。
生徒「俺のじいちゃんは、日本の兵隊に優しくしてもらったって言ってました。
皆礼儀正しく、差別もしない人達だったって」
教師「でも、酷いことも…」
生徒「後から来た、アメリカの方が酷かったって言ってました」
教師「貴方のような考えの人もいるかも知れないけど、それはごく一部で…」
生徒「ごく一部じゃ駄目なんですか?」
教師「そういうことじゃなくて…」
生徒「俺のじいちゃんの国は凄く小さいです。他の国に比べれば全然重要
じゃないかも知れないけど、日本人は、そんな国も大事にしてくれたって言っ
てました。戦争の時、仲良くした日本兵はみんな笑って出掛けて行って、誰も
帰ってこなかったと言ってました。国旗も日本を真似ました。みんな、日本を
尊敬しています」
このとき初めて、パラオという国を知った。
それと同時に、遠い南洋の島を守って果てた、多くの日本兵の存在に泣けた。
続きます。
コメント
真似たのは事実です。
ただし独立国家としての矜持を示すために
真似たわけではない、偶然に似たのだ。と建前上に言っているのを理解しないと………