だが今回、サンフランシスコでの慰安婦
像をめぐる論議の報道では朝日新聞、
読売新聞、日本経済新聞などが
あいついで
「慰安婦像」
という呼称を使うようになった。
見出しでなお
「少女像」
という韓国側の推進するプロパガンダに
等しい用語を使っているのは、
私の見る限り、東京新聞だけだった。
今回の報道の各紙の実例は以下のよう
だった。
(注:新聞記事のリンクは全てWeb版です)
朝日新聞
≪大阪市の吉村洋文市長は24日、
姉妹都市の米サンフランシスコ市が
旧日本軍の慰安婦像を市有化した
ことを受け
(以下略、記事中でさらに2回、
慰安婦像という言葉を使い、
「少女像」という用語は皆無だった)
≫(11月24日)
≪米サンフランシスコ市にたてられた
慰安婦像の市有化を巡り
(以下略、同じ記事中に慰安婦像という
用語がさらに2回、使われ、
「少女像」という用語はなかった。
この記事の見出しにも『慰安婦像巡り』
という記述があった)≫(11月25日)
読売新聞
≪慰安婦像 受け入れ承認(見出し)。
(記事本文中にはなお
「慰安婦を象徴する女性像」という
記述があったが、慰安婦像という
用語もあった)≫(11月23日)
≪慰安婦像問題 姉妹都市、来月にも
解消(見出し)≫(11月25日)
日本経済新聞
≪慰安婦像問題(見出し)
米サンフランシスコ市が民間団体
から旧日本軍の慰安婦像の寄贈を
受け入れたこと(本文、以下略)≫
(11月24日)
以上のようだった。
今回の出来事では当事者の大阪市の
吉村洋文市長も、日本政府を代表
する菅義偉官房長官も、公式の
記者会見で改めて
「慰安婦像」
という用語を使っていた。
朝日新聞や読売新聞は日本政府の
公式呼称が決められた後もあえて
「少女像」
という独自の用語を使っていた
わけだが、これでもう後戻りが
できなくなったのか、どうか。
今後の報道が注視される。
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