この旅行会社が誘致した約70人は
単なる旅行客でなく、旅行商品を
デザインする中国の米言達グループ
の会長と職員だった。
まず韓国の旅行地を5日間の日程で
回った後、旅行商品を設計する予定
だった。
キム・ヨンア国際ラグジュアリーツアー
代表は
「うまくいけば来年は1万-2万人
規模の団体旅行客を誘致できると
考えていたが、気が抜けてしまう」
と語った。
中国当局が韓中首脳会談から5日後の
19日、韓国団体観光をまた封鎖した。
北京旅游局は20日、旅行会社からの
観光承認申請を一切受け付けなかった。
山東省でもこうした方針を旅行会社に
口頭で知らせたり、地域別に会議を
招集したと、業界関係者らが伝えた。
中国は高高度防衛ミサイル(THAAD)
問題関連の報復で今年3月15日から
韓国行きの団体観光商品販売を全面禁止
にしたが、先月28日に北京と山東地域
に限り部分的に解除した。
しかし1カ月も経たないうちにこれを
撤回する措置が出てきたのだ。
こうした事実が伝えられると、中国国営
の青年旅行会社は1月-3月出発予定の
韓国商品を取り消し、ホームページから
も削除した。
国内の韓中文化協会(会長イ・ジョンゴル)
が中国旅行会社を対象に広報性のツアー
を組織して約150人の参加者を募集
したが、ツアー初日の20日に韓国に
来た実際の参加者は30人にすぎなかった。
国内旅行関連業界は茫然自失している。
ニューファチョン国際旅行社のチャン・
ジウォン部長は
「昨日突然、団体ビザの発行がふさがった
という通知を受けた」
と失望感を表した。
先月の部分解除後、中国人対象の販促
を強化した新世界免税店の関係者は
「来年の旧正月(春節)連休まで
続かないことを願うだけ」
と語った。
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