あのおじちゃんから感謝の言葉をもらう日が来ようなんて想像もできなかった。

というのは、ドイツでは家の前の

道に車をとめる事が多いから、

我が家もおじちゃんも家の前の

道に車とめていたんだよね。


でも道が若干狭くてちょっと

通りずらい道ではあった。

だからおじちゃんも私達も車の

止め方は人一倍気にしているし、

迷惑にならないような止め方してる。

おじちゃんの車見たけど、

全然ぶつかりそうな止め方して

なかった。

どう見てもにーちゃんの

八つ当たり、というか詐欺だった。

にーちゃんは

「ほら俺の車見ろ!

   ここに傷があるだろ!

 お前の車の傷と位置が一致する!

 賠償金払え!」

って叫んでたらしいけど、

おじちゃんの車オンボロで

その傷昔からあるんだよね。

私はその時はまだドイツ語が

よくわからなくて何をもめて

いるんだろう??って

ぽかーんとしていたけど、

父はすたすたとおじちゃん達の

元へ向かっていった。

父は、

「どう見てもこの人は迷惑に

 ならない止め方をしていますし、

 交通違反でもありません。

 そしてこの傷は今できたもの

 ではなく昔からあるのを私は

 知っています。多分鑑定したら

 すぐにわかります。

 どうしますか?

 警察を呼びますか?」

とにーちゃんに言ったらしい。

携帯を握りしめている父を見て

にーちゃんはビビったのか暴言

吐きながら逃げていった。

おじちゃんはすごく父に感謝

していた。

あのおじちゃんから感謝の言葉を

もらう日が来ようなんて想像も

できなかった。

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