このような状況ですから、外国の歴史学を専攻したり、
歴史に関心が高い韓国人以外は、日本に対して
良い感情を持っているはずがありません。
ただひとつ幸いなのは、現在韓国では、
韓国史教科書を再編纂する作業が進行しています。
この教科書は以前のものと比べると、
ある程度客観的に構成される予定となっていますので、
将来の子どもたちは、今よりも良い歴史観を持つものと思われます。
次に、韓国人は本当に日本を嫌っているのかということについてです。
一言で言えば、半分は「いいえ」です。
知っている人もいるかと思いますが、
現在、韓国の政治家や社会指導者層らの多くは、
日本帝国時代の韓国で高位層(親日)だった人たちの子孫です。
もちろん、韓国にも、GHQ統治時代の日本に敷かれていた
公職追放令のように、親日派追放令というものがありましたが、
大韓民国政府樹立後、ほとんどが元の自分の席に戻りました。
この理由は、日本から独立後、相当数の知識人や
指導者層が新政府に反対して北朝鮮に渡ってしまったためであり、
韓国で既存の指導者層であった親日派を除いては、
日本帝国が残した産業インフラを回す人材や、
軍隊を教育し治安維持をする人材がほとんどいませんでした。
これにより、親日派追放後、まもなくして
その多くが復権したのです。
これは韓国の歴史本やドラマなどにもよく出てくる話です。
すなわち今の政治家らの反日的行動は、
ほとんどがマスメディアと大衆をなだめるための
欺瞞的パフォーマンスのようなものなのです。
最近、日本の外務次官がG20で韓国官僚と会い語ったように、
韓国政府は反日ではありません。
次ページに続きます。