K−POPも人気だ。日本企業の調べによると、昨年、日本国内で
観客動員数1位を獲得したのは韓国の男性グループ「BIGBANG」。
去年1年間だけで約180万人が日本でBIGBANGの公演を見たという。
さらに日本に昨年輸入された韓国の化粧品は146億円規模と、
前年より約50%急増し、国別では5位に入っている。
一方、韓国でも日本の商品やコンテンツの人気が復活しているという。
顕著なのはビールと化粧品で、アサヒビールは韓国輸入ビール市場
シェア20%で首位となっている。
また、小説や漫画を中心とした日本のコンテンツも韓国内で
着実に消費されている。
東野圭吾や村山春樹のほか、太宰治も人気だそう。
また韓国は、米国、フランスに続く日本漫画の「三大消費国」と言われ、
最近ではアニメ映画「君の名は。」が大ヒットとなった。
記事は、日本の10代女子がけん引する今回のブームを、
「3度目の韓流ブーム」としている。
2003年のドラマ「冬のソナタ」放送を受けた「ヨン様」ブーム、
10年の「少女時代」「KARA」など韓流ガールズグループの人気に続く3度目だ。
「以前のブームは嫌韓の向かい風を受け長続きしなかったが、今回は違う」
というのが、専門家の分析だ。
韓国コンテンツ振興院のカン・マンソク副院長は、
日本メディアとのインタビューで、
「日本の最近の若い層は、スマートフォンの動画やSNSなどの
新たなアプローチ方法に慣れており、ここでは製品・コンテンツの
国籍を意識せずに好きなものを共有する」と分析した。
この点が、対象が20代以上で接する媒体もテレビなどの
既存メディアだった以前のブームろの大きな違いだという。
また、一橋大学のクォン・ヨンソク教授は
「慰安婦のような政治・歴史問題で両国関係は揺れているが、
これと無関係な人や製品の交流は膨張している最中」とし、
「政治とは別に、文化がお互いを尊重させる媒介の役割を果たしている」
と付け加えた。
この報道を受け、韓国のネットユーザーからは
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