個室に入り子を便座に座らせて落ちないように抑えている時、ふとトイレの真後ろに
紙袋があるのが見えた。
触ってみると固くて四角い。
恐る恐る紙袋を開けてみると中には帯のついた札束が3つ手紙と入っていた。
手紙には
「私の財産の一部。訳あって相続させたくない。だから拾ったあなたにもらってほしい。」
と書いてあった。
字は綺麗だけど少しヨレヨレしていて、お年寄りが書いたのかなと思った。
こんな大金いきなり目の前に現れてドッキリなのかと周りを見回してもカメラなどなく
ダラダラ汗出るし心臓もバクバクした。
でも、正直本気でお金がなくて困っていた。
子が2人もいるのにこんなにお金なくてどうしようと本気で困っていた。
有り難く頂戴することにして、カバンに突っ込み何気ない顔で銀行をあとにした。
旦那に言おうか迷って金額を300ではなく100と言って、施設にいる祖父母からの孫
(私のこと)への生前贈与的なものと話した。
その残りの200は、こっそり学資保険に突っ込んでおいた。
あの時の手紙はお守りとして今でも大事に持ち歩いている。
これって、本人から譲ると書かれていた手紙があってもやっぱり持って帰ってきちゃダメだっ
たんだろうか。
誰にも言えない。
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コメント
あほか。
くれるって言ったとしても所得税の脱税じゃないか。