問題の核心は獣医学部新設が「加計ありき」だったかどうかにある、
と言われてきた。
加戸氏は
「今治選出の愛媛県県議が加計学園の事務局長とお友達」
で、そこに「飛びついた」と証言した。
さらに、加戸氏は愛媛県と今治市にとっては12年前から
「加計ありきだった」
と明言した。
それは当然だ。
特区を申請するのに具体的な事業者がいなかったら、
申請したところで意味はない。
申請を受け付ける政府の側も事業者がいなかったら
認めたところで物事は動かない。
だから、政府にとっても加計学園という事業者がいるかどうかは
最初から重要なポイントだった。
松野博一文部科学相は24日の閉会中審査で獣医学部の新設に
道を開く告示を出す前日、加計側に事前相談の形で文科省の
懸念事項を伝えたと語った。
つまり加計が手を挙げているのは知っていた。
その意味で「加計ありき」かといえば「ありき」である。
ただし、加計が先にいたからといって「加計で決まり」ではない。
他に事業者がいれば当然、そこも審査対象になる。
ここが重要な点だ。
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