第五福竜丸被爆事件(ビキニ事件)の真相

ビキニ水爆実験の後、日本本土でも放射能を
含む雨が観測されるようになり,いっそう人々の
不安をあおった。
広島、長崎の原爆投下から僅か9年目で日本だけが
こんな災禍を再度(3度)も受けるとは、と日本の
原水爆禁止運動は社会党共産党の音頭取りで
俄然盛り上がった。
もちろん当時の国民も反核運動に感化され核兵器を
開発し続ける米ソに対する日本世論の反発は日増しに
強くなっていった。
全く謝罪しない米国との交渉に弱腰の日本政府は
焦りわずか200万ドル(約7億2千万円)
「見舞金」(賠償金ではない)と引き替えに,
政治決着にふみきった。
尚米国側は久保山氏の発症原因は放射能だけでないと
主張していた。
死亡した久保山氏を除く第五福竜丸乗組員22名に
渡された見舞金は,平均でおよそ200万円という
当時としてもわずかなものであった。
翌年1955年広島で第1回目の原水爆禁止世界大会が
開かれるまでに発展し、その反核運動は当時より下火に
なったとはいえ今日に至っている。
しかし世界の趨勢はその後も核開発保有国は増加の一途
である。

【2】第五福竜丸事件の真相(裏側)

ビキニの水爆実験は計画値の三倍も大きな爆発であり
爆心地から150キロも離れた安全地帯でも被爆者が
相次いだ。

もちろん、この水爆実験で被爆したのは第五福竜丸だけ
ではなかった。
米兵28名とマーシャル諸島の住民役200名がこの
実験で被曝したという。
又、当時太平洋上で操業していた900隻にものぼる
日本の漁船も被曝したと考えられている。
遠洋漁船ばかりなので仮に1隻10名乗組みとしても
1万人近くが被爆した可能性がある。
では何故、第五福竜丸だけが大きな問題となって
しまったのだろうか?。

実は被爆半年後に亡くなった久保山愛吉氏の死因は
水爆放射能の被爆より、慌てた日本側の病院医師達が
良かれと考えて行った大量な輸血血液による肝炎が
原因だという。(高田純 核爆発災害より)
つまり放射線障害が直接死因ではなく売血時代の
輸血血液(黄色い血液時代)のなかに肝炎ウイルスが
混在していたからであると。

日本の医師団は米軍側からの被爆者救助への情報提供が
皆無だったからとしているが。
この肝炎説で考えると第五福竜丸以外の900隻の
日本漁船員やマーシャル諸島の住民から被爆半年以内
直後の死者がでてないことから信頼性も説得力もある。
もちろん被爆米軍人もビキニ島民も、その後長年に
わたり被爆による後遺症、白血病や癌に苦しめられて
行くことに変りはないのだが。

次ページに続きます。

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