徳宗御宝は1471年、朝鮮第9代の成宗
(ソンジョン)王が世子(王の跡継ぎ)の
身分で早世した父・徳宗(トクジョン)に
尊号を贈る意味で製作した儀式用の印だ。
文化財庁は2014年12月、
「米国シアトル美術館から徳宗御宝を
還収した」
と発表、
「国立文化財研究所が実態調査を行い、
徳宗御宝が本物であることを確認した」
と返還されたものが本物であることを
強調していた。
しかしノーカットニュースがこのほど
取材を行ったところ、
文化財庁が還収した徳宗御宝は
1471年に製作された本物ではなく、
大韓帝国期の政治家・李完用
(イ・ワニョン。1856?1926)の次男が
1924年に制作した模造品であることが
明らかになった。
李完用は日本統治時代に朝鮮総督府の
要職に就くなど、韓国で代表的な親日派
として知られる人物だ。
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