彼は
「韓国人の過剰なナショナリズムが問題だ」
と愛情をこめて批判を吐き出した。
「5000年の歴史は、素敵な言葉だが、
科学的に証明しなければなりません。
このようなことを過度に誇れば、
韓国の外では笑いものになりますよ。
誇張ではなく、もう少し体系を揃えて、
外国人に韓国史を写実的に紹介したほうが
いいですよ。」
1960年代後半に全南羅州のある肥料会社で
働くドイツ人職人(最初の妻の父)に付いて
韓国に来た彼は、帰国後ボーフム大学から
“鶏林類事に示された高麗方言”という論文で
韓国学博士号を受けた。
ハンブルク大学に在職中だった2002年に
“月印千江之曲”をドイツ語で初めて翻訳して
注目された。
定年退職後の2006年、韓国に定住し、
2010年に現代舞踊家ホン・シンジャ(73)と
再婚して話題になった。
彼は京畿道安城の”社団法人笑う石”で文を
書いて翻訳して、韓紙に水墨画を描いて
生きている。
“農家月令歌”のドイツ語・英語の翻訳を終え、
今は”東国歳時記を英語に翻訳中だ。
時調唱(シジョチャン)を楽しんで、
マッコリが好きで3本くらいは大丈夫だ。
サシェ教授は、”人々が日常的に生きていく
実際の韓国文化と口先だけで広報する
韓国文化の不一致”にも困惑した。
最近の韓服の”広報”が代表的な例。
「政府は、韓服の美しさを強調するが、
実際の韓国人は、日常生活ではほとんど
韓服を着ない、 装わない服をどのように
外国に自慢できるだろうか。」
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