7日の安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領による18回目の首脳会談は、
意表を突く言葉で始まった。
米露会談長引き“遅刻”
「まず最初におわびしたいと思っています」
プーチン氏は首相に対しこう述べ、予定より1時間半ほど遅れて姿を現したことを
「許してほしい」と語った。
会談が遅れた理由は直前の米露首脳会談が長引いたためだが、
プーチン氏の遅刻癖は世界中に知られている。
何度もプーチン氏との会談に同席している外務省幹部は
「遅刻をわびるなんて初めてじゃないか」と驚いた。
両首脳は北方領土における共同経済活動など、これまでの合意事項が
「着実に実現していることを歓迎」した。
共同経済活動に関する第2回の外務次官級協議を8月下旬に開くことで合意したほか、
延期となっていた元島民による空路での墓参も9月実現を目指すことを確認した。
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