日本人がキャッチしていない
生臭さ「腥味(シンウェイ)」。
例えば、卵とミルク風味のカステラ。
誰もが聞いただけでイメージできる
、この美味しそうな匂いに対し、
「生臭い」と感じる日本人がいる
だろうか。
中国人は、このカステラの中の卵に、
“生臭いニオイ”
を感じ嫌う人が多いのだ。
実際筆者は、上海の中心部にある久光
百貨店という商業施設内に“どら焼き屋”
を開店したことがあるのだが、
“どら焼き”のスポンジにこの
「腥味(シンウェイ)」
を感じると指摘されて売り上げが
立たず、対応に苦労した経験がある。
彼らは、同じく、「海の魚」を
はじめ多くの海産物に対しても
「腥味(シンウェイ)」を強く
感じると指摘する。
多くの日本人が好む海の魚が持つ
磯の風味も、中国人には生臭さいと
感じる部分があるらしい。
中国で、「いりこ」や「あご」を
使った魚介系の出汁(だし)が
敬遠されるのは、この
「腥味(シンウェイ)」に起因する
ところが大きい。