しかし鉄道を管轄する韓国国土
交通部(国土部)は手抜き工事の
疑惑が提起されることを懸念し、
減速など事故を減らすための計画
を立てないままだという。
18日、韓国の与党議員が入手した
国土部の内部資料で、KTXの京釜
(キョンブ)高速線2段階区間
(東大邱-釜山)で時速300キロの
運行が再開された2015年9月以降、
線路の分岐器の破損が116件
(今年5月まで)に上っていたこと
が分かった。
スピードアップ以前、時速170キロ
で運行されていた期間
(13年9月~15年8月)の件数24件
と比べると、破損は月平均で5.5倍
に急増している。分岐器と直接関連の
ない破損まで含めると、
スピードアップ後の破損は343件に
上るという。
同区間は10年11月に開通して間もなく
分岐器の破損が相次いだため、最高時速
を170キロに制限する
「減速運行」
が行われてきた。
その後、部品の改善などの措置を経て
15年8月に再び時速300キロに戻された
のだ。
国土部は実態を受け今年7月に安全運行
策を検討したが、再び減速運行をした
場合
「3~6分の遅れが生じ、利用者の便宜
が低下する」
「“低速鉄道”との指摘や手抜き工事疑惑
が再燃する恐れがある」
などとして300キロ運行の維持を決めた。
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