その日のデートは何とかこなしたが、
帰り際に
「とても失礼なことにこんなに
美しいとは思っていなかった。
私には不釣り合いだと思う。」
と言ってしまった。
翌日、また地味な格好に戻った彼女が、
「もう一度デートをしてください」
と言ったから、思い出作りのつもりで
デートをした。
その時の服装は、完璧に地味だった。
とても落ち着いた。
そのまま何度かデートをして、
ある日、私の母と姉と妹に引き合わせた。
母は
「お前に似合った落ち着いた女性だね。
良いお付き合いができるようにがんばり。」
と私に言った。
姉と妹は
「母さん、どこ見てるの?
あの人、超美人だよ。わざわざ地味な格好を
してるってことは、本命扱いじゃないんかもよ。
ギャハハ。」
と好き放題言っていた。
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