うちの兄、凄いヤンチャというか暴れん坊というか、喧嘩大好き少年だったんです。
小学3年生の時に、小学6年生をぶっとばしちゃったり。
同級生をいじめる不良中学生にも向かっていって、ボロボロになりながらも
負けを認めないような。
私は、登校拒否状態になり、昼間は親戚の家の手伝いをして、兄が帰ってくると
勉強を教えてもらい、ドリルや参考書を毎日こなしていたのですが、
兄はほぼ毎日喧嘩三昧の日々。
まず、兄に喧嘩を売ったのは、最初は私のクラスメートの兄弟たち(小学5年生)たち
だったそうです。
毎日、日替わりで誰かしら兄に喧嘩を売ってくる。
しかし、喧嘩慣れしてる兄は毎回返り討ち。
次は、その兄である小学6年生たち。
「東京モンが生意気な!」と、それも兄は返り討ち。
兄いわく
「力はあるけど、東京の喧嘩のほうがレベルは上」だったそうで……
そして、喧嘩をするたび、兄は職員室に呼び出されて説教されるのですが、
兄は「納得いかない説教は聞かない」といって、職員室の窓から逃げたり、
教師のすきを見て逃げまくる。
そのうち、向こうは4-5人の集団でやってくるようになったのですが、
兄は「タイマンも出来ないなんてダッセー!
だからイナカモンなんだよ!」と挑発し、
向こうがタイマンを承知すると、2連戦や3連戦をやって返り討ち。
私が登校拒否してる約1ヶ月の間に、兄は小学校の「喧嘩する気のある男子」
ほとんどと喧嘩済み。その全てに勝利。
つまり、兄は「○○小学校の番長」というランクになり、私も番長の妹ということに。
(東京だったら番長なんて笑っちゃいますが、あの土地では番長と呼んでいました)
次ページに続きます。