このようにヨーロッパからスキーが始まったと
よく知られているが、1955年出版されたC.J. ルーターの
「古代スキー歴史50年」
に収められた図を見れば、スキーはむしろ韓国北東部と
中央シベリアから全世界に伝わった経路が具体的に描かれている。
地図の一番上左端に描写された図は、
アイスランドの神話に出てくるスキーの神であるウルの姿で、
17世紀にラプランドゥンが描いたと言われる。
スキーを履いて弓を撃つ場面で、スキーの左右の形と長さが
違うように描かれているが、これは韓国のソルメの形と同様だ。
韓国北東部の山間地方に古くから固有のソルメ(スキー)が
あるという説は多くの国で知られていた。
一方、日本の場合は1911年1月12日、
オーストリア陸軍少佐のフォン・レルヒーからスキーを
伝授されたと記録されている。
日本は、しかしながら韓国にも固有のソルメがあるということを
知って探しに出た。
1912年咸鏡南道ミンチョン所在の農家で発見されたスキー。
炭素年代測定で4世紀に製作されたことが明らかになった。
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