ついに発生した人類史上初の集団ドローン攻撃 65年ぶりの航空攻撃に衝撃を受けるロシア、米国

手作りドローン集団がロシア空軍基地を襲撃

1月5日、13機のドローンがシリアに

展開するロシア軍を襲撃した。

10機がフメイミム空軍基地へ、

3機がタルトゥース海軍基地に向かい、

攻撃を敢行した。

これらは固定翼タイプの無人機であり、

10発の爆弾を抱えていた。

ロシア国防総省の公式発表によれば、

7機は対空ミサイルによって撃墜され、

残り6機は対ドローン電子戦装置に

よって強制着陸された。

着陸に至った6機の半数の3機が爆発し、

結局、3機が鹵獲(ろかく)されたという。

ドローンの機体を調べたところ、

飛行経路はGPS誘導され、

最大100キロメートルもの航続距離を

もっていた。

これは戦艦大和の主砲の約2.4倍以上もの

射程距離であり、伊東温泉から東京駅の

距離に匹敵する。

だがそれ以上に注目すべきは、

これらの機体がありふれた民生品で

構成されたハンドメイドだったことだ。

動力は草刈り機のエンジン、

胴体は木とプラスチック、

爆弾は手榴弾

(ロシア側はウクライナ製と主張)、

電子機器は市販品であった。

英エコノミスト誌等の見積もりに

よれば、これら機体の価格は

数千ドル(約数十万円)でしかなかった。

当初、ロシア軍の複数の戦闘機が

ダメージを負ったとの報道も出たが、

ロシア側は被害は一切なかったと

主張している。

ただし、12月31日にも同空軍基地は

ドローン攻撃を受け、少なくとも

2名のロシア軍人が死亡した。

この他にも定期的な攻撃が行われ、

何らかの損害が出ている可能性もある。

65年ぶりに航空機攻撃にさらされる大国

この事件は、英エコノミスト誌が

「自家製ドローンは既存の

 軍隊の脅威」

として取り上げたほか、

他の各種報道も大きく取り上げ、

さまざまな専門家が論評している。

では、なぜ、被害もよく分からない

攻撃が大きな論議を呼んでいるの

だろうか。

それは、これまでは米中ロ等の

大国にのみ許された

「大国の軍隊への航空爆撃」

という手段が、小規模な武装勢力に

よって安価かつ容易に可能になった

ことが、いよいよ証明されつつ

あるからである。

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