【切ない話】祖母が先に逝き、祖父「夢に婆さんが出てきた。婆さんが車で迎えに来る」私「へぇ」→ 祖父は食事を拒否するようになり・・・

祖父が糖尿で目が見えなくなり、
大好きな運転が出来なくなると
本当に落ち込んでいた。
すると、60過ぎた祖母が
教習所通いを始め、運転をマスター。
 
「運転手が使えないから仕方ねえ」
 
って言ってたけど、
祖母が運転する時は必ず祖父が
助手席。

「下手くそだ、目が見えなくても
 俺のほうがマシだ!」
 
と文句を言っていたけど、
出かける時は、いつも念入りに髪を
オールバックに整え、お気に入りの
帽子を被って鼻歌を歌っていた。

何年かしてお盆の時期に祖母が
亡くなった。
親戚みんな揃っている時期に
亡くなるなんて、賑やかなことが
好きで行事が面倒くさがりな
祖母らしいねってみんな言っていた。
 
祖父は大声をあげて泣いていた。
慟哭といえばいいのか、
こんなに悲しく辛そうに泣く人を
後にも先にも見たことがない。
 
次の日になると、
 
「ババァ俺の介護が嫌になって
 先に死にやがった」
 
と葬儀中に悪態をつくいつもの
祖父だった。
 
それから11ヶ月後、

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