杉本和巳委員(維新)への答弁。
杉本委員は、脱税対策や投資促進の
観点から、いわゆる
「たんす預金」
を減少させるための高額紙幣廃止の
必要性について質問した。
海外では、欧州中央銀行(ECB)が
マネーロンダリング(資金洗浄)
対策を狙いに500ユーロ
(約6万6000円)券の発行を
2018年末で停止することを
決めている。
宮野谷理事は、日本の高額紙幣である
1万円券は銀行券発行残高の93%、
発行枚数の60%を占めており、
「日本の現金流通システムにおいて
非常に重要な役割を果たしている」
と説明。
ECBが廃止する500ユーロ券は
発行残高の20%程度、
枚数の2%程度に過ぎない、という。
さらに、
「諸外国の高額紙幣に比べると、
1万円という額面金額はそれほど
大きくない」
とも述べ、
「わが国における高額紙幣廃止の
議論については、現時点で慎重に
考える必要がある」
と語った。
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