おばあちゃんも直ぐに家の奥から出てきてくれて、
丁寧におもてなししてくれました。
「あれ?私の仕事知らないのかしら?」
って錯覚するぐらいです。
お母さんは、まごまごしてる私をみて、
口を開きました。
「貴方の今のお仕事とか私たちは知ってるの。
でも、私の息子の選んだ人ですもの。
それに実際にお話したら楽しい方ね。
何があったかは知らないけど、
私たちは未来へ行くの。過去なんて関係ないわ。」
とおっしゃってくれました。
涙がボロッボロこぼれました。
その後、借金の事を少しお話したら、
黙ってうなづいて
「貴方のご両親に会いたいわ。結婚するんでしょう?」
とお母さんは言ってくれました。
そして、まあ、色々とありましたが最終的にお母さんは
私の毒親と縁を切らせていくれました。
毒親に1000万円を投げつけて
「この子は私がもらうからね!これ手切れ金!
付回したらストーカーとして訴えるからね!」
と啖呵を切ってくれたんです。
流石に
「やめてください!お金がもったいないです!」
って止めたんですが、
「私はいいの。お金なんて直ぐためられるから。
やらせて。ね?」
って言ってくれました。
結婚式も用意してくれ、
「同居だと今の関係を崩すのは嫌でしょう?」
と近距離別居も提案してくれ、
嫁ではなく娘として接してくれて、
優しい夫、お母さん、おばあちゃんに囲まれて
幸せな日でした。
そのおばあちゃんが、先日亡くなりました。
私は、お棺にしがみついて
「おばあちゃん!おばあちゃん!」
って何度も泣きつきました。
その姿を見ていたとある男性が私に向かって
「そうやって取り入ったのか!
まったくうまいことやったよこのあばずれが!」
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