風俗嬢の私にプロポーズした夫。「親に紹介したい」と言われ、拒絶される覚悟で会いに行ったら‥

って吐き出すようにいいました

その人は、聞けば昔離婚したおばあちゃんの夫、

つまり大ウトです。

おばあちゃんの手前、グッと我慢して無視を

決め込みました。

お母さんはそんな私の背中をさすりながら

「我慢してくれてありがとうね。

 私の父親なのよあの人…

 本当は来て欲しくなくて連絡取ってなかったのに

 誰か教えたのね」

と言ってくれました。

その後、

「財産分与がある」

とお母さんが

大ウトを含む親戚を全員応接間へ集めました。

財産といっても、そんなになくて、

正式な遺言状ではなくておばあちゃんの

ノートに書いていた走り書きみたいなもので

「お願い」

って形らしいですが。

お母さんが、そのノートを読み上げました。

一通り読み終わると、大ウトが立ち上がって

「俺にねぇのかよ!あ~あ!」

とそのままごろんと寝転がりました。

腹たって腹たって仕方がなかったけど

そういう席だし、殴ろうと立ち上がる夫を

おさえるのでイッパイイッパイでした。

で、最後にお母さんが私を見て

「貴方にもあるのよ」

と言い出しました。

大ウトがバッと上半身を起こして

「ちょっと待て!なんでこんなあばずれにあるんだよ!

 聞いたぞこいつ風俗嬢なんだろ!」

と叫び始めました。

親戚全員シーンとなりました。

夫が

「誰が言ったんだよコイツに!」

と立ち上がって

「言ったやつ出て来い!関係ねーだろそんな事!」

と拳を上げましたが、何とか座らせました。

で、お母さんは私に向かって優しい笑顔で

いいました。

「こっちに隠し財産があるんだって。

 あなたに全部あげるのよ。ついておいで。」

私は、黙ってお母さんについていきました。

隠し財産という言葉で親戚中がざわざわしながら

ついてきました。

ついた場所は台所。

「これよ。」

と、お母さんは漬物の入った樽を

指差しました。

私は、全てを理解して、漬物の樽を抱きしめて

ワァワァ泣きじゃくりました。

大ウトは、

「その中に金入ってるのか!」

と、

私はあっという間に引き剥がされ、

中身をあけられました。

中は、勿論ヌカ漬け用のヌカと、

きゅうりと大根が漬かってるだけ。

恐らくおばあちゃんが元気なうちに

入れておいたのでしょう。

お母さんは私の肩を叩いて

「おばあちゃんが倒れた後はね、

 私が毎日かきまわしておいたよ。

 だからヌカは元気よ。」

と微笑んでくれました。

大ウトは

「ハッハッハ!やっぱり!

 アバズレにはこれが一番だ!アッハッハ!」

と高笑い。

この言葉に最後の最後で堪忍袋の緒が

切れてしまいました。

樽からヌカを一つかみし、大ウトの顔に

ヌットリベッタリと擦り付けました。

「お前はおばあちゃんの…奥さんの漬物を

 おいしいと思ったことはないの?

 この気持ちがわからないの?

 あばずれより汚いのはお前のほうだ!」

後は私はワアワア泣きながら大ウトを追っかけまわし、

玄関から靴もはかせずに追い出しました。

お母さんは

「まったく、気持ちはわかるけど

 おばあちゃんのヌカ大事にしなきゃダメよ。

 まあ…帰りの電車の中あの人すごい異臭が

 するだろうけどね」

と爆笑してました。

おばあちゃん、ありがとう。

私がヌカ漬けに興味をもってて

「いいなあ、いいにおいのヌカだな」

って言ったら

「そんな事言うなんて珍しい子だね」

何て会話がありました。

そして

「私が死んだらこのヌカもらってくれる?」

って元気な頃に言われて

「何言ってるんですか!でも、私、

 おばあちゃんがヌカに飽きたら

 今すぐにでももらっちゃいますから!」

って言ったんです。

覚えててくれたんです。

凄く嬉しかったです。

あ、DQNなのは、大ウトの顔にその大事な

ヌカをぬったくっちゃったのと

やっぱりおばあちゃんの手前切れちゃだめですよね。

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