ごくたまに私のことを探して見つけられたら
どう対応するかなー
と思っていたけど、何の音沙汰もなかった
でもふと母の夢を見て、そこには小さいころの兄
(といっても10歳上だったけど)もいたんだ
それでいろいろと思い出してしまって、
ついつい好奇心に負けて実家まで遠出をしてみたら、
そこには新しい家が2件建ってた
ご近所の人に見つかるのも話しかけるのも嫌だったので
そのまま帰った
その後やはり好奇心に勝てずご近所の人に電話してみた
驚くことに兄は母が死んだ時点ですでに個人で借金をしており、
あっという間に何もかも失ったそうだった
借金とか知らなかったよ
さらに残った借金を詰めるために借金取りの社長らと一緒に
高級車でどっか連れ去られ、その後は見かけてないと
ご近所の人(母親と同年輩)は、
「あんたね、本当に良かったんよ逃げて。
あの日(連れ去られた日)△君(兄)酷いこと言ってたから…」
そこで言い澱んだご近所の人に
何を聞いても驚くようなことはないからと先を促すと、
「○ちゃん、あんたのこと言ってたんよ。
もうすぐ妹が戻ってくるから、トウはたってるが
まだ働けるからって。
なんかね、その…男の人の相手するようなね」
それを聞いて、夢で見た小さいころの兄は霧散し、
ああ、やっぱり聞いてよかったと思った
認めたくなかったけど、夢を見て、ちょっと後悔してたか、
償わなきゃって気持ちがあったのかも知れない
でも、そんな気持ちは消えた
逃げてよかった
もちろんもっと早く逃げるべきだったんだろうけど、
少なくともあれは最後のチャンスだったんだって
母が死んだのも、そういうギリギリのタイミング
だったのかも知れないなって、
持ちだした位牌を眺めながら思った
兄?因果応報だザマァって思ったよ