【修羅場】母の死を機に40歳ニートの兄を捨てて逃げて1X年が経った。ある夜、母と小さかったころの兄の夢を見た。好奇心に負けて実家を見に行ったら…

ごくたまに私のことを探して見つけられたら

どう対応するかなー

と思っていたけど、何の音沙汰もなかった

でもふと母の夢を見て、そこには小さいころの兄

(といっても10歳上だったけど)もいたんだ

それでいろいろと思い出してしまって、

ついつい好奇心に負けて実家まで遠出をしてみたら、

そこには新しい家が2件建ってた

ご近所の人に見つかるのも話しかけるのも嫌だったので

そのまま帰った

その後やはり好奇心に勝てずご近所の人に電話してみた

驚くことに兄は母が死んだ時点ですでに個人で借金をしており、

あっという間に何もかも失ったそうだった

借金とか知らなかったよ

さらに残った借金を詰めるために借金取りの社長らと一緒に

高級車でどっか連れ去られ、その後は見かけてないと

ご近所の人(母親と同年輩)は、

「あんたね、本当に良かったんよ逃げて。

 あの日(連れ去られた日)△君(兄)酷いこと言ってたから…」

そこで言い澱んだご近所の人に

何を聞いても驚くようなことはないからと先を促すと、

「○ちゃん、あんたのこと言ってたんよ。

 もうすぐ妹が戻ってくるから、トウはたってるが

 まだ働けるからって。

 なんかね、その…男の人の相手するようなね」

それを聞いて、夢で見た小さいころの兄は霧散し、

ああ、やっぱり聞いてよかったと思った

認めたくなかったけど、夢を見て、ちょっと後悔してたか、

償わなきゃって気持ちがあったのかも知れない

でも、そんな気持ちは消えた

逃げてよかった

もちろんもっと早く逃げるべきだったんだろうけど、

少なくともあれは最後のチャンスだったんだって

母が死んだのも、そういうギリギリのタイミング

だったのかも知れないなって、

持ちだした位牌を眺めながら思った

兄?因果応報だザマァって思ったよ

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