解体作業現場に着く前に、
業者から電話かかってきて、
業者
「あの木箱ですけどねぇ、
元住職が、絶対に開けるな!!
って凄い剣幕なんですよ・・・
なんでも自分が引き取るって
言ってるので、よろしくお願い
します」
俺は念のため、現場に着く前に
現場監督に木箱の事電話して
おこうと思い、
俺
「あの~、
昨日の木箱の事ですけど」
監督
「あぁ、あれ!
お宅で雇ってる中国人(留学生)の
バイト作業員2人いるでしょ?
そいつが勝手に開けよったん
ですわ!!
とにかく早く来てください」
嫌な予感がし、現場へと急いだ。
プレハブの周りに、
5~6人の人だかり。
例のバイト中国人2人が放心状態で
プレハブの前に座っている。
監督
「こいつがね、昨日の夜中、
仲間と一緒に面白半分で
開けよったらしいんですよ。
で、問題は中身なんですけどね・・・
ちょっと見てもらえます?」
単刀直入に言うと、両手を
ボクサーの様に構えた人間の
ミイラらしき物が入っていた。
ただ異様だったのは・・・
頭が2つ。
シャム双生児?
みたいな奇形児いるじゃない。
多分ああいう奇形の人か、
作り物なんじゃないかと
思ったんだが・・・
監督
「これ見てね、ショック受けたんか
何か知りませんけどね、
この2人何にも喋らないんですよ」
中国人2人は俺らがいくら
問いかけても、放心状態で
ボーっとしていた
(日本語はかなり話せるのに)。
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