【修羅場】弁護士『あなた、ストーカーしてますよね?』俺「…私の職業はわかりますか」弁護士『自衛隊員だと聞いています』結果・・・

まさか予想外の電話にドキドキしながら

出ると、オッサンの声で自分はあの彼女の

叔父で弁護士をしている。

この番号は俺で間違いないか、込み入った

話になるが今話せるかと言ってきた。

それに応じると、何でも彼女が実家に戻って

しばらくの間、彼女にフリーメアドから

しつこく交際や干渉するメールが来たり

家や職場、あるいは出かける先に不審な男が

頻繁に付いてきたりすることがあったらしい。

へー美人だったしそういうやつが出るのは

おかしくないけどそりゃ許せんなーとか

思ってたらそいつはマスク類で顔は隠してたが、

体格が俺に似ていたらしくぶっちゃけ俺だと

思われていた。

怯えた彼女が友人や親族に相談し、ストーカーを

逆に写真取ったりしてつきまといの証拠を集めたが

明確にストーカーの素性はわからんかったが

状況的に俺しか心当たりがなかったらしい。

これは後で知ったが、彼女なりの優しさで

真っ当な仕事に付いてる俺をいきなり警察に

訴えて人生を破滅させるのはまだ忍びないと思い、

説得で辞めてくれるならそれで良い。

それでも聞かなきゃ容赦なく警察沙汰でいいと

彼女が強行に主張し、でもそれで直接彼女が

電話したら危険なので叔父を間にたてたそうな。

そういや最近facebookとかが全く更新されて

なかったがありゃ制限くらってたのか。

正直なところベタ惚れしてまだ思い出すと

胸が切なくなる女性に実はストーカーと

思われてたのがショックだったが

とりあえず自分の火の粉を振り払わねば。

「私をストーカーと考えてるのであれば

 『彼女に替わってくれ』とは言えませんが

 おそらくこの通話を彼女も聴いているか、

 少なくとも叔父さんが何か不審点があれば

 すぐ彼女に確認ができる状況ですよね?」


叔父

「ええ…そうですね」

「あなたが本当に彼女の叔父で、あなたの

 言った事実が本当かわからないので、

 彼女が俺について知ってる事実を質問

 しますので答えてくれますか?」


叔父

「なるほどわかりました」


「じゃあ私の職業と職場はわかりますか」


叔父

「(即答)はい、○○基地所属の自衛隊員と

 聞いています」

「その通りです。現職の自衛官です」


叔父

「……(国民を自衛官がなにやってんだと

 思ってたらしい)」


「私は営内者といい、いわゆる基地内の

 寮に住む義務がある隊員です。

 毎回仕事の後も四人部屋で回りに

 顔見知りが大勢いる寮で暮らしています。

 毎朝と毎晩点呼をして寮内にいるかを

 確認され、勤務時間外に基地の外へ出るには

 常に事前に申請を必要とし、急な呼び出しに

 応じられないような遠くへ行くときはさらに

 チェックが厳しくなり、その上でも基地を

 出た時刻と入った時刻は分単位で記録される

 暮らしをしています」


叔父&彼女

「!!?!!!?」


「彼女さんには『こんなに面倒くさいんだぜー』

 とちょっとなら話した記憶がありますが

 北海道でこういう生活をしながら四国の

 彼女さんを家や職場へしつこく追跡していたと

 彼女さんが考えて、こういう電話をしてきた

 というわけなのですか?」


彼女

「(そういえばそんなことを言ってた…)」

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