28日に上海で行われたボクシングWBO世界フライ級
タイトルマッチで、挑戦者の木村翔は中国の王者・鄒市明
(ゾウ・シーミン)を相手に11回TKOで勝利。
鄒は08年、12年の五輪ライトフライ級で連覇しており、
36歳という年齢が懸念材料だったものの下馬評では
圧倒的に優勢だった。
この試合は中国の各メディアも取り上げているが、
その中で自メディアの楽説体育は記事の中で鄒の
「皆さん、中国のボクシングに注目してください」
という試合後のコメントを
「感動的」
と称える一方、日本の報道を痛烈に批判。
「この結果に狂喜する日本は、繰り返し鄒市明を侮辱している。
日本の権威あるメディア・日刊スポーツは
『日本の埼玉県の庶民でも中国王者に勝利』
という皮肉を込めたタイトルを付けた」としている。
ところが、その「証拠」として掲載したキャプチャ画像に写る
日刊スポーツの記事タイトルは
「木村翔、五輪王者の鄒市明破り新王座 敵地で快挙」
となっている。同社のほかの記事にも、該当するような
タイトルは見当たらない。
日本語が分からない中国の読者向けに、いいかげんな内容を
記載した可能性もある。
さらに、同記事では日本のネットユーザーのものとして、
鄒市明を貶めるようなコメントばかりを紹介しており、
中国のネットユーザーからは反日的なコメントが寄せられている。
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