ノルマンディー上陸作戦の写真を「コラージュ」
私がこの写真を見て、すぐに違和感を覚えたのは左側最前列に立っている
兵士の服装だ。
鉄帽、鉄帽の後ろの部分に白線で階級が表示されている点、そして、
決定的だったのは左側の肩に縫い付けられたワッペン。
どう見ても日本軍の服装には見えなかった。また、上陸用舟艇は
どうみても米軍の上陸用舟艇(LCVP)にしか見えなかった。
嫌な予感が的中した。調べた結果、この写真はノルマンディー上陸作戦で
米軍従軍記者が写した写真に日本軍と旭日旗を巧妙に追加し、それを
独島の写真の上にコラージュした捏造写真だったのだ。
2つの写真を並べて比較してみればこれが捏造だということは
子供の目にも分かるのではないだろうか。
左側最前列の軍人、そして正面の歩板、さらに右側手前に見えるロープを
見れば米軍上陸用舟艇の写真だということは明らかだ。
米軍の写真をベースに日本軍と旭日旗を張り付け、まるで独島に
上陸しようとする姿のように作り上げたのだ。
そして、その写真は韓国の公営放送KBSを通して、全国の視聴者たちに
届けられた。
捏造された映像は1つではない。次の写真には独島に向ってボートを
進めている日本軍の姿が写し出されているが、やはり旭日旗を掲げている。
しかし、この写真のネタ元はノモンハン事件で、渡河作戦を展開する
日本軍だった。
原本の写真に写っている日章旗を旭日旗に変え、背景を独島に替えられた
合成写真なのである。
果たしてこれは許される行為だろうか。
韓国人視聴者の中には
「当時の状況を再現しようと作った<イメージ画像>を<捏造>と
騒ぎ立てることもないのでは?」
とKBS側の制作意図を汲み取り、擁護する人もいるかもしれない。
だが、問題はこの映像を通じて、これを「事実」として認識した人が
確実にいるということだ。
そして、それは日本に対する反感と怒り、すなわち
「反日感情」
を定着させる要因として働くことになる。
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