受験前日。空港で『お客様のチケットはキャンセルされています」私(え?)→帰宅すると、瞬間的に、首を力いっぱい・・

Aは、いつの間にか学校に来なくなっていました。
卒業式にも来ませんでした。風のうわさによれば、遠くへ引っ越したそうです。

高校も似たような感じで、ただただ温和に過ごしていました。虚しい気持ちに目を逸らしながら。
そしてこの頃から、母の過保護が最早病気の域に突入しました。
父は、正真正銘の病気となりました。うつ病です。
その頃父の顔を見るのは年に一回とかそんなレベルでしたし、当然と言えば当然ですが。

父は入院しました。
私は正直父のことはどうでもよかったですし、そのまま死んでくれていいのにと思うほどでした。
しかし母の過保護はこの入院を機にますますひどくなり、友達と遊ぶのはだめ、部活はだめ、
お小遣いは報告制(文具しか購入不可)。
学校では付き合いがあんまりよくないけど面白い子、という感じになりましたが気にしませんでした。ネットがあったので。
修羅場に突入したのは、母がその「ネット」に敵意を向けた頃からです。

この頃私は2chよりSNSに没頭していました。
ネトゲも軽い感じで遊んでいて、学業もそこそこいいペースで保てていたので特に気にせず。
また、いつ裏切るか分からない顔見知りより、
同じような不安を抱えながら賢明に生きる人たちとの方が会話が弾みました。
趣味もディープなものが多かったため顔見知りに理解のある人は皆無で、
その点でもSNSは貴重な存在でした。
いつしか、実際にお会いしたいとまで思うようになりました。

母はこのことに強く反対し、
「あんたは騙されている」
「東京は悪い人しかいない、あんたが行ったら襲われる」
「私の友達も東京に行ったから襲われた」
「そんな趣味おかしい、頭がおかしい」と。

次ページに続きます。

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