保守系紙の朝鮮日報がさっそくVOAの
この記事を長々と引用しました。
「ベル元駐韓米軍司令官『米国は韓国の
承認なくして北朝鮮を攻撃できる』」
(8月23日、韓国語版)です。
朝鮮日報は最大手紙。
多くの韓国人がこれを読んで
「韓国の大統領が何と言おうと、米国は
戦争が必要な時はさっさと始めるのだな」
と考えたことでしょう。
掲載後1週間で、287人もの読者がこの記事に
コメントを書き込みました。
ほとんどが
「元・在韓米軍司令官の言う通りだ。
自分の国の安全保障を他国の判断に
ゆだねるなんてあり得ない」
「我々の同意なしに戦争はないだって?
そんな純粋無垢な主張をするなんて
恥ずかしい」
など、文在寅大統領への批判でした。
石器時代に戻すぞ
大統領の演説は逆効果になりましたね。
鈴置:完全な藪蛇です。
国民を安心させるどころか不安に
させました。記事への書き込みには
「米国に向け飛んでいくミサイルは
韓国が落として当然なのに。
5年後には韓国という国は
なくなっているかもしれない」
と米韓同盟消滅を憂慮する声もありました。
・米国が(北朝鮮の威嚇に)激怒する今、
米国が受ける脅威に無神経だったり
(「米朝双方が悪い」という)両非論を
取れば、同盟の信頼性の問題は思った以上に
深刻になる。
・歴史的に米国は自ら危機が差し迫っていると
認識すれば、行き過ぎた反応を見せた。
米国優先を前面に出すトランプ(Donald Trump)
政権下で、その可能性はさらに大きくなった。
「行き過ぎた反応」で思い出すのは「9・11」
(米同時テロ)の直後「米国に逆らって
(対テロ戦争に協力しなければ)空爆で
石器時代に戻すぞ」とパキスタンを脅した
アーミテージ(Richard L. Armitage)
米国務副長官(当時)の言葉です。
HUFF POSTの「Exclusive: CIA phone
tap of Armitage’s “Stone Age” threat
to Pakistan!」で読めます。
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