◆日本のタブーは破られた
FOXニュース(web版)は、
「日本の核が北朝鮮の攻撃を止めるか?
北の実験で弱まる日本のタブー」
と題した記事で、専門家の意見を交えて
日本の核武装の是非を論じている。
冒頭で、
「北朝鮮がさらなる長距離ミサイルの実験で
核の野望を前進させる中、かつては考えられ
なかったことが日本でメインストリームに
なりつつある。非常に不安定な地域で生存
するために、日本には核による抑止力が
必要だという考えが、議論されているのだ」
と書く。
4人の専門家がFOXニュースのインタビュー
に答えているが、それぞれ日本の核武装に
対して賛成、反対の違いはあるものの、
共通しているのは、今の日本には核武装を
議論することのタブーがなくなったという
認識だ。
Center for Non-proliferation Studies
(核不拡散研究センター)のアナリスト、
マサコ・トキ氏は、世界で唯一の被爆国である
戦後の日本には、
「政治家が少しでも核武装を論じただけで
辞任に追い込まれる」ほどの
“核アレルギー”
があったことを指摘。
しかし、北朝鮮と中国の脅威が急激に増している今は、
そのタブーが破れ、
「比較的自由に論じられるようになった」
と述べている。
国際戦略研究所のエグゼクティブ・デレクターで
『Asia’s Latent Nuclear Powers
(アジアの潜在的核戦力)』という著書がある
マーク・フィッツパトリック氏は、事態はさらに
進んでいて、核武装をするべきだという考えが
「主流になっている」と分析する。
ポリティカル・リスクのコンサルタント会社を
運営するアンダース・コール氏も、
「日本では、過去数ヶ月間で核武装を支持する
軍事アナリストが急増した」と語る。
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