中国海軍がアジア太平洋地域での
軍事プレゼンス拡大に向けて
空母建造を加速させ、2030年
までに4隻の空母打撃群を運用する
計画があることが31日までに
わかった。
中国軍事筋が明らかにした。
うち2隻は原子力空母の実用化を
目指すという。習近平国家主席は
「海洋強国の建設を加速する」
と宣言しており、米国に次ぐ
“空母大国化”
が実現すれば地域のパワーバランス
に変化が生じそうだ。
中国初の国産空母は昨年4月に遼寧省
大連の造船所で進水、今年中にも試験
航行が行われる見通し。
旧ソ連の
「ワリヤーグ」
を改修した中国初の空母
「遼寧」
がモデルとなっている。
一方、上海江南造船所で建造されて
いる2隻目の国産空母も進水時期が
近づく。
大連の空母とは設計思想が異なり、
最新鋭の電磁式カタパルト(射出機)
の搭載が計画されている。
この2隻はいずれも通常動力型だが、
大連の造船所で建造される3隻目の
空母は原子炉の導入を目指すという。
すでに建造が始まったとの情報もある。
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