生前の父が語った昔話。
父は私がまだ幼い頃、会社勤めの傍ら、
休日には会社には内緒で訪問販売
(子供の玩具とか女性向けのファッション用品とか)
をやってた。
母が私を産んだ後大病し、私は祖母の家で暮らし、
父は母の医療費のために金稼ぎに奔走してた。
ある時、父は東京から鈍行で半日ほどの某県に
セールスに行ったという。
商店の少ない田舎町で、売れ行きはわりと
好調だったが、スタートが遅かったので
すぐに夜になってしまい、その地域の唯一の
宿だという民家のような民宿に泊まることにした。。。
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