奥氏に対する捜査状況は興味深い展開と
なっている。容疑は天安市の国立墓地にある
石碑の上に新たな石板を張り付けたことによる
公用物損壊と、無断で墓地に立ち入った
不法侵入だ。奥氏は行為については自ら行った
と認めた上で、処罰に当たらないと主張している。
石碑は、日本統治時代の済州島で
「慰安婦狩り」
をしたと虚偽を流布した故吉田清治氏が設置した
「謝罪碑」だ。
吉田氏の相続人で石碑の所有権を持つ長男が
「碑に刻まれた虚偽の文言を放置しておくことは
未来の日韓関係によくない」
と、碑文の変更を切望。相談を受けた奥氏が
「慰霊碑」と刻まれた石板を設置したものだ。
奥氏も
「そもそも24時間開放されていて誰でも出入り
自由なのだから不法侵入はないでしょう。損壊に
ついても、所有権を相続した吉田氏の長男が撤去を
希望したが固定されていて困難だったので、新たな
文言を刻んだ石板を設置してきたわけです」と笑う。
次ページに続きます。