韓国のポータルサイトネイバーから、「(単独)”尹美香夫婦、慰安婦憩いの場で脱北者の越北を懐柔”」という記事を翻訳してご紹介。
(単独)「尹美香夫婦、慰安婦憩いの場で脱北者の越北を懐柔」
●脱北した柳京食堂の支配人が暴露
●「挺対協、柳京食堂の従業員にお金与えて北に帰れ」
●「挺対協が民弁の弁護士を通じて従業員に月30万~50万ウォン支給」
●「命をかけて脱出した人に”脱北は罪”と言って呆れた」
●「尹美香の夫、首領・将軍の言葉を頻繁に使い、北革命歌を歌った」
韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協、現正義記憶連帯)の尹美香元代表と夫が、慰安婦被害者の憩いの場として設立した京畿道安城市の施設に、中国・寧波市の北韓レストラン「柳京食堂」からの脱北者を2018年に招き、北韓に戻るよう懐柔していたことが明らかになった。
当時の出席者が暴露した。その人物は「挺対協が民主社会のための弁護士会(民弁)所属のJ弁護士を通じ、懐柔対象の脱北者に毎月30万~50万ウォンを送金していた」とし、当時の口座明細も明らかにした。
柳京食堂の支配人で女性従業員12人と共に2016年に脱北したホ・ガンイル氏は20日、本紙の電話取材に対し、「挺対協と民弁の関係者が2018年、ソウル市麻浦区と京畿道安城市の慰安婦休養施設に柳京食堂の元従業員の一部を招き、北韓に帰ることを勧誘した。その勧誘を断ると、後援の名目でお金をくれた」と証言した。
ホ氏は主張の根拠として、当時尹元代表と夫K氏、民弁のJ弁護士とやりとりしたメッセンジャーの内容、脱北従業員が休養施設を訪れた際の撮影した写真を提示した。
中国の柳京食堂の脱北従業員が2018年、尹美香当時挺対協代表の夫、キム某氏の招待で京畿道安城市の慰安婦憩いの場に招待され、記念写真を撮影した様子。
ホ氏が民弁関係者に初めて会ったのは2018年6月のことだ。ホ氏が同年5月、JTBCの匿名インタビューで「国家情報院の指示で総選挙直前に集団脱北した」と発言したのを聞き、民弁側が連絡してきたという。
ホ氏によると、民弁のJ弁護士は当時、「(国家情報院の)企画脱北について公開記者会見を開いて知ってもらおう」と提案した。その後、J弁護士は同年、尹元代表をホ氏に紹介した。ホ氏は2018年10月、明声教会が慰安婦被害者のために挺対協に寄贈したソウル市麻浦区延南洞の憩いの場で尹元代表と初めて会った。そこでの食事にはホ氏、尹元代表、民弁所属の弁護士3人、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)系の女性3人の計11人が出席した。ホ氏は「その席で出席者が”あなたが顔を公開して記者会見を開けば、企画脱北事件がもっと話題になり、損害賠償をもっと受け取れる”と話した」と振り返った。ホ氏は翌日、麻浦区の憩いの場を再び訪れ、尹元代表と夫K氏と初めて会ったという。
それ以降、ホ氏の口座にはお金が入り始めた。ホ氏は金銭を受け取った口座の内訳も公開した。ホ氏が明らかにした口座照会画面によると、J弁護士は2018年10月から19年3月まで毎月50万ウォン、計300万ウォンを送金していた。ホ氏は「自分だけでなく、脱北した女性従業員3人も月30万ウォンの後援金を受け取った。J弁護士に出所を尋ねたところ、”民弁にはお金はないし、政府はあなたたちの世話をしないので、挺対協が後援金を出した”との説明を受けた」と語った。同じ2019年に挺対協が年間で慰安婦被害者に現金で支払った支援金は3人に対し、合計で44万ウォンにすぎなかった。
2018年12月、尹元代表の夫、K氏がホ氏にメッセージを送った。尹代表の夫で白髪のK代表を自称したK氏は「地方でサムギョプサル(豚ばら肉)を焼いて食べよう」と持ちかけてきた。2泊3日の日程表も受け取った。日程表の下部には集合場所である安城市の慰安婦憩いの場の住所が書かれていた。
ホ氏は現金を受け取っていた女性従業員3人と共に招待に応じた。一行が到着した安城市の憩いの場では、K氏と挺対協関係者、良心囚後援会会員ら7人が待っており、慰安婦被害者女性はいなかったという。ホ氏は「2泊3日の旅行の間、K氏ら招待側はそれぞれが北韓の行事に出席した際の写真を見せ、”将軍様””首領様”といった単語を頻繁に使い、北韓の革命歌謡を歌った。不安になって、最終日の午前4時に一人でソウルに戻った」と説明した。
ホ氏は「柳京食堂の脱北従業員12人のうち、事前に韓国に行くことを知らなかったのは3人で、9人は韓国行きを承知で脱北した」とも語った。脱北前に韓国側の情報機関と脱北の期日について話し合ったのは事実だが、何も知らない従業員を連れてきたわけではないという。しかし、民弁と挺対協の関係者は「全員が韓国に行くことを知らずに脱出したと公開記者会見で話せ」と迫ったとされる。ホ氏が提案を拒むと、民弁のJ弁護士はホ氏に「(柳京食堂従業員らの脱北は)組織的国家犯罪だ」と言い、「ホ氏も自分が犯した罪に応分の代償を支払って贖罪し、自分の人生を生きてもらいたい」というメッセージを送ってきたという。ホ氏は「命懸けで脱北した人に”脱北は罪だ”と言うのを聞いて憤りを感じた」と話した。
ホ氏は韓国に定着できず、2019年3月末に脱北女性従業員のうち1人と結婚し、海外に亡命した。その後は挺対協側からの後援金の送金も止まったという。
本紙は挺対協にホ氏のインタビュー内容に対する説明を求めたが、挺対協側は応じていない。J弁護士は「直接取材してほしい」と述べて電話を切った。尹元代表には数回電話をかけたがつながらなかった。
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