▼もともとは、韓国政府も徴用工への補償は
「解決済み」との見解だった。
それが韓国最高裁が2012年、
「個人請求権は消滅していない」
との日本人には理解し難い判断を下したことで、
行政と司法の立場が割れていた。
今回、文氏は司法側に歩み寄った。
▼実は韓国政府は、1975年に徴用工への
補償を実施し、2008年から追加補償も
行っている。
徴用工の件は日韓間で解決済みだと自覚していた
からこそ、日本に要求するのではなく自らの
責任で金銭を支払ってきたのである。
▼韓国のソウルや仁川(インチョン)では
12日、やせ細った男性の姿の「徴用工像」が
設置された。
慰安婦問題の
「最終的かつ不可逆的な解決」
を確認した一昨年末の日韓合意後も、増殖を続ける
慰安婦像ともども、日韓間の和解や友好を妨げる
モニュメントとなろう。
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